会長挨拶

大会長 田所 匡典この度、第33 回日本心臓核医学会総会・学術大会を2023 年6 月23 日(金)、24 日(土)の2日間、長崎市の出島メッセ長崎で開催させて頂くことになりました。

この数年閻は心臓核医学に限らす、循環器医療、ひいては全ての医療において大きな変革期であったょうに思います。COVID-19 による影響はもちろんですが、ISCHEMIA trialの思わぬ結果、FFR-CTの急速な普及とそれに伴うガイドラインの変容など、心臓核医学においても大きな変革が 求められています。

一方で、心アミロイドーシスにおいて隠れた患者が次々に見いだされ、心臓核医学検査がその診断に大きな力を発揮するなど、今までとは異なる展開も起こりつつあります。心臓核医学検査が診断に不可欠である中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV) のような新たな疾患も見つかってきています。今まで の心臓核医学の虚血性心疾患診断への有用性を定量やAl の利用などでより深化させていくことも今後の発展には不可欠です。このように、心臓核医学に残された新たな開拓地はまだまだ広がっています。

そこで今回の大会のテーマは「心臓核医学:新たなフロンティアヘ」といたしました。

多彩なシンポジウム、教育講演、米国心臓核医学会とのジョイントセッションなどを例年通り用意いたしました。何卒多くの皆様に心臓核医学会総会へご参加いただくことを心からお願い申し上げます。

2019 年初頭のCOVID-19 パンデミックに伴い、ほとんどの学術集会がWeb 開催と変更になり、医療関係者同士が直接ふれあう機会が少なくなってしまいました。今回の長崎での大会にて、皆様に直接お会いできることを心から楽しみにしております。

皆様と一緒に、循環器診断の新たなフロンティアを広げていきましょう。

"To boldly go where no cardiologist has gone before!"

第33回日本心臓核医学会総会・学術大会
大会長 工藤 崇
長崎大学 原爆後障害医療研究所 アイソトープ診断治療学研究分野 教授